ホーム > 性能向上リフォーム(耐震・断熱・バリアフリー)
外装材やクロスの張り替え、ユニットバスの交換などは、よく行われるリフォームです。この結果、汚れが解消し、利便性が高まり、現状の不満が解消されます。このようなリフォームを「維持改修」といいますが、維持改修だけでは、必ずしも住宅を安全で長持ちさせることには結びつきません。
そこで、住宅の基本性能を向上させるリフォーム・「性能改修」をあわせて行い、住宅をもっと長持ちさせ、生活をより安全・快適にすることを考えてみませんか?
耐震・断熱・バリアフリーの3つのリフォームが性能改修の柱です。
現行の耐震基準に適合するように構造を補強するリフォームです。適切な耐震リフォームを行うためには、既存住宅の耐震診断を実施したり、土台や柱が傷んでいないかを調査したうえで、改修内容を決める必要があります。
専門知識を持っていて、信頼できる設計事務所や施工業者に相談する必要があるでしょう。
断熱リフォームを行うためには、まず、その住宅の断熱や気密の工法や程度を確認し、どのレベルまで性能を上げるのかを検討します。
最近の新築住宅なみの断熱・気密性能を確保しようとすると、かなり大規模なリフォームになります。柱や梁などの構造体だけを残してリフォームする方法と、外側に断熱材を追加してリフォームする方法があります。また、断熱性能の高い窓に取り替えると効果的ですし、より快適性を高めるには、暖房や換気設備の見直しも必要です。
的確な断熱リフォームを行うには、やはり、専門家に相談する必要があります。
断熱リフォームで外壁や窓を取り替えると、住宅の姿も一新します。 |
高齢化時代を迎え、このようなリフォーム工事が増えています。バリアフリーリフォームの例として次の3点がよく掲げられます。
・ 廊下を広げたり、階段を緩やかにする。
・ 床の段差を解消する。
・ 必要な場所に手すりやベンチを設ける。
子供が独立して、空いてしまった部屋の間仕切りをとりはらい、広い居間にするというリフォームも、高齢化に対応するものといえるかもしれません。 手すりやベンチの設置は比較的簡単にできますが、間仕切りを大きく変更する工事は大がかりになり、仮住まいが必要なケースも多くなります。
狭く段差のあったトイレを車いす対応に改修したリフォーム実例です。 |
和室と居間の床に5pほどのあった段差を解消したリフォーム実例です。 |
介護が必要な人のために脱衣室を洗面・トイレに改修したリフォーム実例です。 |
階段の勾配を緩やかに改修したリフォーム実例です。 |
耐震・断熱・バリアフリーのリフォームは単独で考えるより、合わせて考えた方が合理的になります。
耐震と断熱のリフォームは、ともに外部から施工することが多い工事で、外部足場が必要になります。高齢化に伴うリフォームを行っても、部屋が寒いままでは、効果は半減してしまいます。
北海道立北方建築総合研究所(現在、道総研 北方建築総合研究所に改称)が平成24年3月に発行した、「住宅の性能向上リフォームマニュアル」<耐震・断熱改修方法 編>では、このような内容について詳しく説明しています。また、耐震性と断熱性を一緒に合理的に向上させる工法を紹介しています。専門家向けの本ですが、参考にしてください。